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2017.09.26

速弾きが速くなる方法:左手

今回は速弾きが速くなる方法の最終回。左手のことについて書いていこうと思います。

前回まで右手の事を書いてきました。では右手に移ります。

左手は薬指と小指の連携が肝になります。
試しに机の上に左手の5本の指を置いてみて下さい。
そして全ての指を置いた状態で人差し指だけを上げたり下げたりしてみてください。
次に中指、薬指、小指の順番に上げたり下げたりしてみてください。

そうすると薬指だけ異常に上がりにくいことに気づくと思います。

薬指は小指と中指の神経と繋がって動いています。

よく飲み物を飲む際やカラオケでマイクを持つ際に小指だけあがる人がいると思います。
本人たちは小指を上げていることに気づいてません。意識ではなく本能的に反応してしまうのです。

ギターだけでなく、ピアノやバイオリンなど手を使うほとんどの音階楽器でこの薬指問題が出てきます。

その為、バイエルや様々なメソッドが出てきます。手の各指を分離させ脳からの命令を混線させないような訓練が考案されたのです。

ではギターではどのようにしていけばいでしょうか?

ギターにも様々なトレーニングがあります。特にクラシックはメソッドも体系化されているので非常に無駄なく覚えることができます。
エレキギターも様々な人がメソッドを考案しています。日本で手に入るものだとバークリーが発行しているものが良いと思いますが、五線譜なのでTAB譜しか読めないとちょっときついと思います。

ひとまずは前回あげた「クロマチックアプローチ」を使用して下さい。
これだけでも随分な練習になります。

もし薬指を中心としたトレーニングを希望するならば下記のフレーズを弾くと良いと思います。

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432432432432432
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前回と同じく
2・・・中指
3・・・薬指
4・・・小指
ですが、人差し指はフレット上に付けたままです。
また必ずオルタネイトで弾いて下さい。

弾いているとわかりますが先程のクロマチックアプローチに比べて指がもたつく印象がないでしょうか?
これは先程書いたように薬指を中心としたフレーズになっているので神経が絶えず混線しそうになっているからです。

脳からでた小指を上げる指令は薬指にも到達します。なので小指をあげようとすると薬指も上がろうとします。
逆にそれを防ぐために薬指に押さえる指令を出すと、今度はその指令が小指にも行ってしまいどちらにしてもお互いの動きの障害になります。

ただ、これは何度も繰り返しているうちに脳が障害を理解し、指がつられなくなってきます。

僕はあまりその方面に詳しいのではないのであまりこれ以上は語りませんが・・・

ある程度慣れてきたら他の弦でも行って下さい。指が3本なので最初の小指はダウンピッキングですが次の小指はアップピッキングになります。
またずっと繰り返しているとだんだん訳がわからなくなってくるかもしれません。オルタネイトピックングがきちんと出来ているか確認しながら行って下さい。

何度も言うようですが練習はゆっくりからはじめて段々スピードをあげます。
また残念ながらこの練習法をしたからといってすぐに上手くなるわけではありません。
ただし一つ一つの音の質が今までよりもかなり良くなるはずです。スピードも大切ですが、スピードよりも大切な出音が最初に良くなって、その後スピードがついてくる感じでしょうか。

速弾きですがテンポが10上げるのに1年かかることもあります。忍耐強く長期間覚悟で取り組んで下さい。間違っても数日で出来ると思わないで下さい。

テンポ100の16分まではそれほど時間はかかりませんがそこからは少しづつ改良を繰り返しながら感覚も養いながら取り組んで下さい。

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